納豆の栄養に含まれるナットウキナーゼの効果とは?
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和食文化の日本人と納豆はとても相性の良い食品で栄養価がとても高いことで知られています。納豆に含まれる成分「ナットウキナーゼ」が注目されているのですがどんな効果に期待できるのでしょうか?
執筆者:ASUKA
資 格:食生活アドバイザー2級|フードインストラクター認定|食育指導士
納豆の魅力的な効果
- 血栓を溶かす力
- 脳梗塞や心筋梗塞の予防に効果的
- 免疫力をアップさせる
- インフルエンザなどのウイルスを抑える力
納豆を生み出す納豆菌
納豆特有の粘りと匂いは納豆菌の働きによるものです。その納豆菌は、麦わらや枯れ草にくっついている微生物・枯草菌(こそうきん) の一種で、納豆を作るのに欠かすことはできません。
この納豆菌を煮た大豆にふりかけると 納豆菌がどんどん増え大豆が発酵し、煮豆が納豆に変化します。この変化の過程で大豆のタンパク質が分解され、特有のネバネバと匂い、旨味の元になる成分などが生まれ、煮豆単体では持つことのできない栄養を作り出してくれるのです。この時に「ナットウキナーゼ」という優れた成分も誕生します。
ナットウキナーゼとは?
ナットウキナーゼが注目されている理由に、ナットウキナーゼの成分が血栓を溶かす働きがあると分かったからなのです。ナットウキナーゼは煮豆が発酵している段階で生まれます。そして、このナットウキナーゼは「タンパク質分解酵素」です。この酵素の働きにより血栓を溶かし、分解しやすくする働きがあるのです。
血栓とは血の塊です。血液には、もともと怪我をしたりして出血した場合に、これ以上血が出ないように固まろうとする性質があります。
健康な血管の中を血液がサラサラと流れている状態では血液が固まるということはありませんが、血管の老化によって血管自体が細くなっていたり、血管の内側が汚れていたりして血の流れがスムーズにいかなくなると血液が固まってしまい、血栓ができてしまうのです。
健康な人であれば 血栓は自然に溶けてなくなるのですが、血栓ができたままの状態になると血の流れが悪くなり、それが原因で脳梗塞や心筋梗塞といった恐ろしい病気につながってしまうのです。そんな血栓をナットウキナーゼの血栓溶解酵素が溶かす働きがあり、血栓予防に期待が寄せられています。
脳梗塞と心筋梗塞を納豆で防ぐ?!
突然起こる脳梗塞や心筋梗塞は、症状によっては命を失ってしまうことがある怖い病気です。また、命が助かったとしても脳や身体に障害が残ってしまうことも少なくありません。
脳梗塞と心筋梗塞どちらも「梗塞」という言葉がついています。この梗塞とは「ある部分に血液が流れなくなり、その場所の細胞が死んでしまう状態のこと」です。
梗塞が脳に起きると脳梗塞となり、心臓の筋肉に起きた時には心筋梗塞となります。
一度死んだ細胞は再生力がないため、梗塞が起きてしまった部分の機能は失われて回復はしないのです。ではなぜこのような症状が起きてしまうのでしょうか?
それは血管の中に血の塊である血栓が作られることで、血管を詰まらせて血液が流れなくなるのです。
脳梗塞と心筋梗塞は発生の仕方が似ており、どちらも血栓が関係しているのです。脳梗塞や心筋梗塞にならないようにするためには血栓予防が重要な課題となってきます。その血栓予防として納豆は注目されているのです。
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風邪やインフルエンザウイルスにも効果あり!!
私達の体には風邪や病気から体を守る免疫力というものが備わっています。この免疫力が高い人ほど病気に打ち勝つ力を持っているのです。
免疫力アップ
免疫細胞は腸に60%から70%ほど存在するということが分かっています。つまり、腸の環境を整えると免疫力が強まり病気にかかりにくい身体にしてくれるということなのです。納豆菌には整腸作用があり細菌やウイルスの働きを抑えることができ、また腸の中で善玉菌を増やして、腸内の環境をバランスよく整えてくれる効果もあるのです。
強力なジピコリン酸で菌を抑える
納豆菌にはジピコリン酸という成分が含まれており、この成分にはとても強い抗菌作用があります。ジピコリン酸は食中毒を起こす原因であるサルモネラ菌や、O-157の増殖や感染を食い止められるほどの力があるのです。
この成分の特性から、納豆を食べることで風邪やインフルエンザのウイルスを抑える効果が期待されています。
効果的な納豆の食べ方
ナットウキナーゼは酵素の一種。酵素は熱に弱いという性質があり、熱すぎるとナットウキナーゼが死滅し、冷たい環境では酵素が活性せずにうまく活動しません。いつも炊きたてご飯の上に乗せて食べている方は損をした食べ方をしています。納豆は冷蔵庫に入れて保存、食べる30分前に冷蔵庫から出し、少し冷めたご飯の上に乗せて食べることをおすすめします。
血栓予防には朝より晩に食べる
納豆といえば朝の食卓に出るシーンが多いですね。しかし、血栓予防として納豆を食べる場合には納豆は晩ごはんの時に食べる方がおすすめです。
血栓の性質として、深夜から早朝にかけて出来やすいため、晩ごはんで納豆を食べることが予防につながると言えるでしょう。
まとめ
私達は年齢を重ねると共に必ず血管も老化していきます。その老化を少しでも緩やかにすることは健康や若さにもつながるのです。
いつまでも元気に過ごすためにも納豆を毎日の食卓に取り入れてみましょう!
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参考:日本ナットウキナーゼ協会|ナットウキナーゼ
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