パプリカとピーマンとの違いとは!?栄養価や調理方法・選び方・保存方法をご紹介◎

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パプリカの栄養

カラフルで食卓を華やかに飾るパプリカ。美容に必要な抗酸化ビタミンが豊富に含まれ、美容効果が高いことが知られています。同じ仲間のピーマンと比べ、ビタミンCや葉酸の含有量は2倍以上、色によって、他にも多くの栄養素を含んでいます。

執筆者:MIHO

資 格:世界中医薬学連合会認定・国際中医薬膳管理師|調理師|食育インストラクター

パプリカとピーマンの違いは?

パプリカとピーマン

サイズは違えど見た目は似ている、パプリカとピーマン。違いを聞かれれば、どのようなことを思い描かれますか?分かりやすいのは「色」そして「大きさ」ですね。

これ以外にも、パプリカとピーマンには意外な共通点、そして、違いがあります。まずは、パプリカとピーマンの共通点、そして違いについて、具体的にみていきましょう。

パプリカの特徴

パプリカは一般的に赤や黄色のものが多く、ピーマンに比べ、ふっくらと丸みがあり、大きく育つ「ベル型」と呼ばれる品種で、皮に厚みがあり、肉厚で甘味が強く、苦みが少ないのが特徴です。2018年における生産量は、トップが宮城県、ついで茨城県、北海道と続いています。

ビーマンの特徴

パプリカと比べ、ピーマンは皮が薄いので、皮ごとシャキシャキと食べることができますね。若どりして食用にするため、独特の苦みと青臭さがあり、子どもを中心として、ピーマンが苦手だという方が多い原因の一つとなっています。

ピーマンは生育時に栄養をしっかりと吸収すると、本来5角形のヘタが6角形へと変化すると言われています。栄養をしっかり吸収すると糖度が上がり、苦みよりも甘味を感じやすくなるため、ピーマン嫌いの方にも食べやすくなりますよ。最近では新種改良で苦みがすくないピーマンも作り出されていますね。

パプリカの栄養について

鮮やかなパプリカに含まれる栄養とは

冒頭でもお伝えした通り、カラフルなパプリカには、肌を美しく保つために必要な栄養素がたくさん含まれています。ここからは、パプリカの魅力的な栄養素についてご紹介します。

βカロテン

βカロテンは体内に入るとビタミンAへと変化します。ビタミンAは抗酸化作用が高く、活性酸素により細胞が傷つけられる、いわゆる体の老化、サビを予防する効果が期待できます。肌や粘膜を保護する働きがあるので、免疫力を高めることにもつながりますね。

ビタミンCは体内に溜めておくことができない水溶性のビタミンのため、食事を通して日々取り続ける必要があります。ビタミンCは肌のコラーゲンを合成するのに欠かせない栄養素です。

ビタミンE

ビタミンCと同じく抗酸化作用があり、さまざまな活性酸素からうける体の老化やサビを予防する効果があります。また、血行を促進し、体内の隅々まで栄養を送り届けるのを助ける働きがあります。

葉酸

葉酸は私たちの体を作り出すときに欠かせない、DNAなどを合成する大切な役割を担っています。また、ビタミンB12とともに赤血球の合成を助けています。また、血中コレステロールを低下させ、虚血性心疾患の予防にも効果があるのではないかと研究が進められています。

パプリカの色と栄養の関係

赤パプリカの断面

よく見るパプリカは赤や黄色、オレンジですね。ですが、これ以外にも白や黒っぽいもの、また、紫、茶色と実に様々な色があります。 
一般的には緑色のものが熟していくにつれ、黄色、オレンジ、赤へと変化していきます。

パプリカの色によって栄養価は変わる?

陽の光をしっかりと浴び、熟するほどに色が変わるパプリカ。すべてのパプリカには先ほどご紹介したようなβカロテンやビタミンC・E、また、むくみや過剰な塩分を排泄する働きがあるカリウムは豊富に含まれています。では、色によってどのような特徴があるのかをご紹介しましょう。

赤パプリカ

赤パプリカの赤色は、赤トウガラシと同じカプサイシンなのです。が、劣性遺伝子であるため、辛さは感じません。しかし、強い抗酸化作用や代謝を上げて効率よく脂肪を燃焼させる働きは残っています。

よく似た名前で、カプサンシンという成分もあり、これは体脂肪の燃焼や便秘改善、血行促進効果などが期待されています。また、これらを含む、唐辛子の赤色組織をキサントフィルといいます。

キサントフィルには強い抗酸化作用があり、肌荒れやシワをはじめとする活性酸素による害を防ぐことが期待できます。唐辛子の辛さが苦手な方や高齢者、子供にはぴったりですね。

黄パプリカ

レモンのように華やかな黄色のパプリカには、ビタミンCが多く含まれています。また、美肌効果や目の健康を守り、「天然のサングラス」ともいわれるルテインという成分を多く含んでいます。

加齢黄斑変性や白内障といった、年齢を重ねるほどに増える目の病気の予防に効果的です。

オレンジパプリカ

オレンジ色のパプリカは、赤パプリカ、黄パプリカの性質を両方持ち合わせています。

パプリカの調理・選び方・保存方法

パプリカの炒め物

本来加熱に弱いビタミンCですが、パプリカに含まれているものは加熱に強いとされています。また、βカロテンは油と共に取ると吸収率が高まるといわれています。加熱して食べるときにはさっと炒めるか、スープなど汁ごと食べられるものがよいですね。

パプリカは生のままでもおいしく食べられる野菜です。栄養をしっかりと取りたい時は生のまま薄くスライスし、サラダに入れると見た目も華やかでとてもおしゃれにサラダを彩ることができますよ。食べる時にはβカロテンの吸収率を高める油を使ったドレッシングを絡めるのがおすすめです。

パプリカの選び方

パプリカを選ぶときは表面にシワや傷がなく、しっかりとハリがあるものを選びましょう。また、中心にある果柄(かへい)という軸の部分が瑞々しい緑色で、ハリがあり、切り口が新しいものが新鮮です。

保存方法

1個丸ごとのパプリカは、キッチンペーパーや新聞紙に包み、ムレや乾燥に注意して保存すると、冷蔵庫で2週間程度日持ちします。量が多い場合や使った残りを長期間保存する場合は、用途に合わせて切り、ファスナー付きのフリーザーバックなどに入れ、薄く広げて冷凍保存することができます。

少量残った場合は冷蔵庫で1~2週間程度保存ができますが、切り口から乾燥が進んでしまいます。一方、群れにも弱いので、キッチンペーパーなどで包んでからフリーザーバックなどに入れ、口を少し開けて冷蔵庫の野菜室に入れておきます。

1週間程度で食べきるようにしましょう。また、切り干し大根のように薄切りにしたものを干して、干し野菜として利用することもできます。

まとめ

パプリカを手に取る

美肌効果がとても高いパプリカ。味に個性があるようで、ピーマンよりも食べやすく、実は和洋中さまざまな料理に合わせることができる万能野菜でもあります。
彩りが欲しい時にもとても便利な野菜なので、常備しておくとよいですね。

 
   
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