ブリストルスケール

便は健康のバロメーター!健康状態や腸内環境が良い理想の便とは?

執筆者:相田 彩

資 格:薬剤師

私たちの身体は、有害物質や老廃物を外に出す防御能力が備わっています。
自身の身体から排泄されるものについて注意して観察することで、今の健康状態を知り、健康を守ることができます。便にも理想の硬さや色、臭いがあります。ただの体質で片付けるのではなく、便に目を向けることで、自分の身体に耳を傾けてみて下さい。普段から気を付けることで、いつもと違う状態に気づくことができ、病気の早期発見にもつながります。

この記事の要約

便は身体からの健康だよりです。便は食べ物のカスだけでできているのではありません。便を観察することで、腸内細菌のバランス状態が分かったり、色で病気の早期発見にもつながります。また、便には世界でも使用されている「ブリストルスケール」という、イギリスのブリストル大学で開発された「便」の基準を表すものがあります。このスケールでは、便は7つのタイプに分かれており、色、におい、形などから健康状態を把握することができます。

<注意>この要約は本文を抜粋して作成しています。詳しくは本文をお楽しみください。

ブリストルスケールってどんなもの?

ブリストルスケールでは、客観的に便の状態を把握することができ、病院や介護施設などの医療現場でも使われています。便の状態を説明するのは容易ではありませんが、このブリストルスケールを用いると、「今朝はブリストルスケール5でした」と正確に伝えることができます。硬い便ほど「1」に近く、柔らかい便ほど「7」に近くなります。

これは、便の形状は、食物が身体を通過する時間と関係があるとされて考えられたものです。通過時間が100時間もかかり、非常に遅い場合には、便はコロコロで硬くなります。逆に、通過時間が10時間と早い場合には、下痢状の便になります。

  1. コロコロ便

    硬くてコロコロの兔の糞状の便。排便困難な便。出る量も少なく、残便感もあります。腸の動きが弱くなっている様態です。

  2.  

  3. 硬い便

    ソーセージ状であるが硬い便。腸内環境は悪玉菌が優位です。食物繊維や水分を積極的に取りましょう。

  4. やや硬い便

    表面にひび割れのあるソーセージ状の便。腸内では悪玉菌がやや優位です。

  5. 普通便

    表面が滑らかで柔らかいソーセージ状。あるいは蛇のトグロを巻く便。一番理想的な便。水分量は80%でバナナのような形です。領内環境は善玉菌が有利です。

  6. やや柔らかい便

    はっきりとしたシワのある柔らかい半分固形の便。腸の中では悪玉菌がやや有利になっています。

  7. 泥状便

    境界がほぐれ、ふにゃふにゃの不定形の小片便。泥状の状態。消化や吸収が正常に行われていない状態です。

  8. 水便

    水様で固形物を含まない。液体状の便。水分を十分に吸収できていない状態です。消化器が受け付けないものを早く出そうとする腸内の拒絶反応です。

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便は何から出来ているか知っていますか?

みなさん、便は何から出来ているか知っていますか?食べ物の残りカスだと思っていませんか?しかし、便の中身は全て食べ物のカスではありません。
いつもすぐに流してしまう便ですが、形や色、臭いなどをチェックすると、自分の健康状態を把握することができます。
 

「水分」

便の成分の半分以上は水分です。理想の便の水分量は80%です。60%を下回ると、コロコロで硬い便になってしまいます。
逆に水分が90%以上になると下痢になってしまいます。

「剥がれた腸壁細胞」

腸の中の細胞は、毎日生まれ変わっています。24時間で新しい細胞へと生まれ変わり、古くなった細胞はうんちとして排泄されます。便の中の約15〜20%が剥がれ落ちた腸壁細胞です。

「腸内細菌」

人間の腸内には100〜300種類の細菌があります。約10メートルの腸の中には100兆個から1000兆個の腸内細菌が生息しています。
便1g(乾燥したもの)の中には、約1兆個の腸内細菌が含まれています。便の約10〜15%が腸内細菌なのです。おならの臭いにも、腸内細菌が関わっています。

「食べ物のカス」

便の中に出てくる食べ物のカスは、わずか5%ほどです。残りカスとして排泄されるのは、人間が消化・吸収できなかった食物繊維などです。

理想的な便を作る便と腸内環境の関係

腸の中には、100種類以上の腸内細菌がいると言われています。これらの腸内細菌は、同じ種類の菌が群生し、お花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれることもあります。
腸内フローラは一人ひとり違い、生活習慣やストレス、年齢などによっても変わります。腸内フローラを構成している菌は主に「善玉菌(腸を動かしたり、人の体に良い働きをする)」、「悪玉菌(腸内を腐敗させたり、人の体に悪い働きをする)」、「日和見菌(善玉菌でも悪玉菌でもないが、体調が崩れると悪玉菌になる)」の3つです。
この3つのバランスが、善玉菌2割:悪玉菌1割:日和見菌7割が理想です。悪玉菌が多くなると、食べ物のカスが腐敗し、有害物質が出来ます。便やおならが臭くなります。さらに、溜まっている便の水分が吸収されてしまうので、硬いうんちができます。

バナナうんちを作るためには

理想的なバナナうんちを作るためには善玉菌を増やす食生活を心がけましょう。発酵食品や乳酸菌、ビフィズス菌を上手く取り入れることがお勧めです。また、善玉菌は食物繊維を好みます。食物繊維にも種類があり、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があります。水溶性食物繊維は、水に溶ける性質があり、腸内の有害物質を吸着して外に出す働きがあります。主に海藻類、芋類、こんにゃく、納豆などに多く含まれます。不溶性食物繊維は、水に溶けない代わりに腸の蠕動運動を活発にする働きがあります。玄米など全粒穀物やらっきょう、豆などに含まれています。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の理想的なバランスは、1:2です。

 

便の色でわかること

便の色は、胆汁から出るビリルビン色素が関与しています。色が黄色になるほど、腸内は酸性で善玉菌が多い状態です。逆に黒色に傾くと、腸内環境は悪化している状態です。
便の色は、便が大腸を通過する時間によっても変わってきます。

黄色〜黄褐色

黄色から黄褐色までは健康的な便の色です。ただし、下痢状で黄色味が強ければ、過敏性腸症候群の可能性があります。

白〜灰色

人間ドックでバリウムを飲んだ後はこのような色の便になります。それ以外の場合は、ウィルス性腸炎や、膵臓障害や黄疸の兆候の可能性があります。

赤色

赤い便の場合は、肛門の近くや大腸から出血している可能性があります。また、ポリープや痔、腫瘍性大腸炎、大腸がんなどのケースもあります。

黒色

黒い便の場合は、胃や食道、十二指腸からの出血の可能性があります。特に「タール便」と呼ばれる真っ黒な便の時は、消化管の上部で出血している可能性があります。
これ以外では、鉄剤を服用した場合は便が黒くなりますが、これは問題ありません。

便で健康チェックを続けよう!

便は腸内環境や体の調子を反映するバロメーターです。理想的な便は、80%が水分で、臭いもきつくなく、色は黄色から黄褐色のバナナうんちです。
毎日便を観察していると、かたちだけでなく、色や臭いが違うことにも気が付きます。そこには、病気が隠れていることもあります。例えば、灰色の便の場合は胆石やすい臓がん、肝臓がんの可能性があります。赤いうんちはポリープや炎症、出血が考えられます。
固すぎたり、臭すぎたり、気になる色のうんちが出るときは、腸内環境も良くない状態です。健康なうんちを毎日作れる体づくりを心がけましょう。

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