近年の食生活の欧米加賀の影響で「平成29年国民健康・栄養調査」の調査で食物繊維の摂取量が不足しているデータが報告されています。「食事をコンビニやインスタントに頼る」「お肉中心の食生活をしている」そんなあなたに食物繊維を簡単に摂れる魔法の粉をご紹介。
おからパウダーとは
おからはを豆腐作りに使った大豆の絞りかすからできています。絞りかすと聞くと良いイメージがないですが、絞りかすのおからには豊富な栄養が含まれています。しかし、生のおからは劣化が早く日持ちしません。そこでおからの水分を熱風乾燥や温風乾燥させたものがおからパウダーです。水分を取り除いた状態の方が食物繊維が多く、タンパク質やカルシウムもたっぷり含むようになります。
- おからパウダーには大さじ2杯でレタス1個分の食物繊維が含まれいます。お腹の中で水分を吸って膨らむことで満足感を得られ、腸を刺激して蠕動運動(ぜんどう)を活発にする働きがあり、便通を促進します。
- 女性に嬉しい大豆イソフラボンが豊富に含まれ、日本人に不足しているタンパク質も多く、美容やダイエットの見方に!
おからパウダー、大豆粉、きな粉の成分を比較
おからパウダー | 大豆粉 | きな粉 | |
---|---|---|---|
カロリー(kcal) | 350 | 466 | 450 |
たんぱく質(g) | 24.6 | 39.8 | 36.7 |
脂質(g) | 15.8 | 22.5 | 25.7 |
糖質(g) | 5.9 | 15.4 | 10.4 |
食物繊維(g) | 45.2 | 13.2 | 18.1 |
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参照:文部科学省ホームページ|日本食品標準成分表2015年版
おすすめのおからパウダー
おからパウダーの栄養効果
おからパウダーには栄養が豊富に含まれていますが、含まれる栄養にはどのような効果に期待できるのでしょうか?ここで詳しくご紹介していきます。
お腹の中で膨らみ、満腹感
おからパウダーに含まれる不溶性食物繊維はスポンジのような形状になっており、水分を吸収しやすい特徴があります。その為、胃や腸の水分を吸収しておからパウダーが膨れむことによって満腹感を感じやすくなり、食べ過ぎを防ぎ食事量が減らせることができます。
大豆イソフラボンが豊富
女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする大豆イソフラボン。大豆から作られたおからパウダーには大豆イソフラボンが多く含まれ、若々しい肌をサポートやコラーゲンを増やし、ハリのあるある肌を保つ働きに期待できます。また新陳代謝を高め肌の保湿力も高まります。
体を構成するたんぱく質の摂取
体の組織を構成するたんぱく質。髪や爪だけではなく、酵素やホルモンなどもタンパク質でできています。
肉や魚に含まれる動物性たんぱく質の摂取量に偏っている傾向にあります。おからパウダーの魅了は植物性たんぱく質を補うために少量をおかずやスープ、ご飯に振りかけるだけ植物性たんぱく質を摂ることができる嬉しい食品です。大豆に含まれるたんぱく質を摂ると血圧の低下や動脈硬化指数の低下を確認できたと研究結果も報告されています。
摂取する時の注意点
色々な栄養素が手軽に摂れるおからパウダーですが、注意が必要なこともあります。
おからパウダーで多くの栄養を摂ることができるのですが、1日30gまでを目安にして摂るようにしてください。おからパウダーに含まれる食物繊維はほとんど不溶性のものです。便秘が重度の方は便が大きくなりすぎてしまい、便がスムーズに排出されなくなり悪化する恐れがあるため、不溶性食物繊維を多く含むおからパウダーをとりすぎないように注意してください。
おからやおからパウダーは油分を吸着しやすいので、油を多く使った料理に使うとカロリーが増えてしまうことがあります。油を使用する際は少なめに調整することをオススメします