ごぼうは独特の香りや歯ごたえをがあり古くから親しまれていますが、もとは中国から薬草として渡来したといわれています。ごぼうの優れた効果効能を知ると、薬草の役割を持つことにもきっと頷けますよ!
執筆者:ASUKA
資 格:食生活アドバイザー2級|フードインストラクター認定|食育指導士
ごぼうの魅力的な栄養効果
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サポニンが豊富
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強力な抗酸化作用で活性酸素を抑える
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肌トラブル改善
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傷の修復作用でがん予防
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アレルギー緩和効果
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免疫力アップで風邪予防
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イヌリンで便秘改善
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糖尿病予防
サポニンで強力な抗酸化作用と活性酸素除去
ごぼうを水に浸したらすぐに茶色くなりませんか?実はこの茶色は「サポニン」の正体なのです。このサポニンという成分はポリフェノールの一種。
ごぼうにはサポニンがたくさん含まれていますが、この他にも「タンニン」「クロロゲン酸」などといったポリフェノール も含んでいるため、抗酸化作用が非常に高い食材なのです。
ポリフェノールは抗酸化作用が強く、私たちの体を錆びつかせ老化させる原因ともなる活性酸素を排除する働きがあります。
美肌を作る環境へ
サポニンは外からの刺激から体を守ってくれる作用があります。
私達は紫外線を浴びるとストレスを感じ活性酸素を発生させます。この活性酸素が肌の衰えの原因となりますが、それを防いでくれるのがサポニンのもつ抗酸化作用なのです。
このことにより肌を修復する力が高まり、肌荒れやシミの予防、さらには過剰な皮脂分泌が原因となる毛穴の開きやくすみなどの肌の悩みから遠ざけてくれます。
傷を治す作用もあることから、荒れた肌にも効果が期待できまると言えるでしょう。
早期に傷を治しがん予防!
サポニンには傷ついた血管の内側の細胞を修復するなど、傷を改善する働きがありがんの予防につながります。
がんは粘膜に慢性的にできた傷や炎症が原因となります。
この症状が長く続くと、がんのもととなってしまうのです。
サポニンを継続的に摂ることは傷や炎症を治し、がんの原因を早くに治し作らないということになるのです。
食物繊維でアレルギー緩和効果
アトピーや花粉症などの辛いアレルギー症状は、ごぼうの食物繊維で緩和できることがあります。
免疫力を高めるには善玉菌!
善玉菌が増えると免疫力が高まります。アトピーや花粉症などのアレルギー体質は免疫力を高めることで緩和することができるのです。
では、この免疫力高めるにはどうすればよいのか?それは、「腸内環境を整えの善玉菌を増やす」ことが大切なのです。
ごぼうの豊富な食物繊維
ごぼうには食物繊維が豊富に含まれています。
腸の中にいる善玉菌は食物繊維をエサとして生きているため、腸内の善玉菌を増やすには食物繊維が必要なのです。
善玉菌が増えると悪玉菌が抑えられ、より良い腸内環境へと導くことができます。
免疫力アップで風邪予防
ごぼうは土の中で育ちますが、土の中は菌や虫が多く決して良い環境ではありません。そんな環境でも自らを守り美味しく成長するために、ごぼうは一番外側の皮に「防菌防虫作用」を身につけたのです。
この防菌防虫作用こそが私たちの免疫力を高め 、風邪やインフルエンザウィルスの予防をしてくれているのです。
イヌリンで便秘&むくみ改善
ごぼうは食物繊維が豊富です。「イヌリン」という、水に溶ける水溶性の食物繊維が含まれているため、便を柔らかくして快便へと促してくれます。
イヌリンには腸内で善玉菌を増やす働きもあるため、腸内環境が整い便秘改善が期待できるのです。
水分を吸収しむくみ改善も
腸まで届いた食物繊維は水分をたくさん吸収しゼリー状となり、腸の中の老廃物や有害物質を吸収し便を柔らかくして排出してくれます。また、余分な水分を吸収する働きがあるため女性に多いむくみの解消にもつながります。
血糖値上昇を抑え糖尿病予防へ
食後に血糖値が急激に上昇することは糖尿病につながります。血糖値に不安がある方や糖尿病予防にはごぼうをお勧めします。
血糖値の上昇を抑える
ごぼうには、食物繊維のイヌリン以外にも水に溶けにくい不溶性の食物繊維「リグニン」や「セルロース」も含まれています。
これら三つがブドウ糖の吸収を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を防いでくれるのです。
ごぼうの栄養を損なわない調理方法と選び方
ごぼう特有の香りや旨みは皮の部分に含まれています。泥や汚れなどはタワシなどでよくこすって洗い、包丁の背で表面をこそげ落とす程度にしましょう。
アク抜きは皮につまっている旨味成分も抜けてしまうのできれいにアク抜きをする必要はありません。
肉や魚の臭い消しに
ごぼうのポリフェノールには臭いを消す効果があります。この特徴を生かし肉や魚と一緒に調理されることが多いのです。
おいしい選び方
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ひげ根が少ないもの
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泥付きの方が風味が強い
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まっすぐに伸びている
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先まである程度の太さがある
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柔らかいものは避けましょう
まとめ
実はごぼうは日本以外で食べている国はほとんどありません。
そんなごぼうがよく食べられる理由に、和食文化が影響しています。ごぼうは身近な食材として、いつも私達の体を守ってきてくれたありがたい野菜なのですね!