胃痛の原因と対策

胃の痛み原因と対策方法|お酒を飲む機会にも工夫する方法

脂っこいものやアルコールの摂りすぎで胃がもたれたり、ストレスや疲れで胃が痛くなるという経験は誰しもあるのではないでしょうか。
胃薬には胃酸を促進させるものと抑制させるものがあります。間違えると余計に胃痛を増大させてしまうこともあるので、胃薬だけでなく食事から胃痛を和らげる方法をお伝えしていきたいと思います。

執筆者:佐久間 翔也

資 格:食管理栄養士|製菓衛生師|食育インストラクター

この記事の要約

胃痛はその痛みの原因をまず把握することが大切です。それにより胃酸の分泌を促進するのか、出過ぎた胃酸を抑えるのか、胃を保護するのかが分かってきます。胃薬はドラッグストアや調剤薬局で簡単に買えてしまうのであまり深く考えず服用される方もいますが、その原因にあった対処をしないと逆効果になることもあります。まず胃痛になる原因を把握し、症状にあった食事と胃薬を摂るようにしましょう。

改善方法

  • 胃痛の多くは食事由来から起こりますが、ストレスや胃の病気でも胃痛が起こることを理解しましょう。

  • 胃もたれのときに胃酸を抑える食事を摂ると、消化不良を起こし余計に胃痛を増大させてしまうこともあります。胃痛の原因を把握し適切な対応をしましょう。

  • 胃の痛みを放置すると急性胃炎や慢性胃炎などを引き起こします。胃薬に頼らず胃を強くするような食生活を考えましょう。

<注意>この要約は本文を抜粋して作成しています。詳しくは本文をお楽しみください。

胃痛を引き起こす原因とは

胃痛は食べ過ぎや香辛料を過度に摂りすぎても起こる可能性があります。その他にも色々と原因があるのでここで詳しくご紹介します。

胃酸過多

胃痛には様々な原因が存在します。よく聞くのが脂っこいものを食べたり、飲み会などでついつい食べ過ぎてしまったり、過度に緊張すると胃が痛くなりやすい人もいます。胃は食べ物をペプシンという強力な酸性の消化液で吸収しやすいように消化しています。強力な胃酸に負けないように、同時に胃粘液を分泌することによって胃を守っています。しかし、脂っこいものを食べ過ぎると、消化液をたくさん分泌する必要があり胃粘液ではカバーしきれず、胃が荒れることで炎症や痛みを引き起こしてしまいます。場合によっては胃に穴があいてしまうこともあります。

食べ過ぎ以外でも多量の唐辛子や山椒など痛みを伴う香辛料、過度のアルコール、カフェインの摂取でも、胃が傷ついてしまう原因になります。症状としては胸やけやげっぷ、胃液が上がってくることで起こる逆流性食道炎、炎症を放置すると胃・十二指腸潰瘍になることもあります。

対策

胃酸の分泌を抑えることに加え、消化しやすい雑炊、豆腐、白身魚、鳥モモ肉、バナナなどを摂取することがおすすめです。反対に揚げ物やコーヒー、洋菓子、柑橘系の果物、アルコール、紅茶などは胃酸の分泌を促進させてしまったり、消化に時間を要するため、胃が痛いときにはなるべく避けましょう。

胃酸不足

食べ過ぎやお酒を飲み過ぎることで起こる胃痛は、胃酸過多だけではありません。胃の消化能力が足りなくなることで食べ物の消化に時間がかかる消化不良もあります。この場合は胃もたれや胃の膨満感などの症状が出ます。

対策

胃酸の分泌を促す食品を摂ることが重要となってきます。
生姜やわさびには胃酸の分泌を促進する効果があり、特に生姜にはタンパク質の消化を助ける効果も備わっています。レモンや梅干しのような酸味のあるものには、唾液中に含まれる炭水化物を消化するアミラーゼ酵素の分泌を促す効果があります。

私は、飲み会に行くとキャベツとパセリは必ず食べるようにしています。キャベツは天然の胃腸薬とも言われ、胃の粘膜をサポートするキャベジンという成分が含まれています。キャベジンは胃薬でもよく使われる成分です。パセリは胃を刺激して消化液の分泌を促す効果があり、口臭予防、高栄養価のため栄養士同士でご飯に行くと取り合いになるくらいです。ほかには大根や山芋に含まれるジアスターゼという消化酵素は炭水化物の消化を助けてくれます。キウイに含まれるアクチニジンという消化酵素はお肉のタンパク質の消化を助け、ヨーグルトと一緒に摂ると胃腸を強くさせる効果を高めてくれます。



ストレス由来

テストや大切な会議・プレゼンテーション前など、急激なストレスを感じると胃が痛くなったという経験がある方もいるのではないでしょうか。こういったストレスによる胃痛のことを総称して、神経性胃炎(ストレス性胃炎)と呼ばれています。

人はストレスを受けると自律神経系の交感神経と副交感神経のバランスが乱れてしまいます。
交感神経はストレスや刺激を受けると優位に働き、胃酸の分泌を抑えます。副交感神経はリラックス状態で優位に働き、胃酸の分泌を促します。普段はこの二つがバランスを取り食べ物を消化したり、消化を抑えたりしています。このバランスが崩れ交感神経が働きっぱなしになると消化不良を起こし、胃痛となってしまいます。胃痛胸やけのほかには、のどのつかえ、気分が沈むなどの精神的な症状もみられます。

対策

消化に良いもの、キャベツのような胃を保護する食材を摂りながら、ストレスを溜めないことが大切です。牛乳や小魚などに含まれるカルシウムは神経の調整に働きます。またブナシメジやブナピー、玄米などに含まれるアミノ酸のGABAは、高まった交感神経を抑制し、自律神経系のバランスを整える効果があります。

食事以外でも三食バランス良く食べること、よく噛んで食べること、早食いせずゆっくり楽しく食べることでストレスを溜めず自律神経系を整えてくれます。

ピロリ菌によるもの

食生活を変えてみたり胃薬を飲んでもなかなか治らない場合は、ピロリ菌が原因かも知れません。ピロリ菌とはヘリコバクター・ピロリという細菌で、明確な感染経路は判明されていませんが、ピロリ菌に感染している親が赤ちゃんに口移しで食べ物を与えたり、衛生管理されていない川や海などの水を飲むことで感染してしまう可能性があります。

日本では年々感染者が減少していると言われており、それは上下水道の整備が進んだことが大きいと考えられています。
ピロリ菌が体の中に入ると胃の粘膜に寄生し、粘膜を刺激し傷つけることで胃痛を引き起こします。基本的に胃に入った細菌は酸性の強力な胃酸により殺菌してくれますが、ピロリ菌はウレアーゼという酵素を生み出し、胃の中にある尿素からアンモニアを作り出し、ピロリ菌に感染した周囲をアルカリ性に変化させることで、自ら生きられる環境を作っています。

対策

胃痛、消化不良、上腹部の痛みなどありますが、自覚症状が出ず内視鏡検査やピロリ菌検査をして初めて発覚する人がほとんどです。
ピロリ菌に感染すると慢性胃炎になり、10〜15%で胃潰瘍や十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎、さらに3〜5%で胃がんの原因になると言われています。これに感染すると食事での治療は不可能で、早急に医療機関に受診が必要です。治療法としては抗生物質と胃酸の分泌を抑制する薬を服用し、胃の中のピロリ菌を除菌する方法が一般的です。

まとめ

今回は胃痛が起こる原因と改善する食事法、おすすめの食品をご紹介させていただきました。胃は常に消化液と胃粘膜を分泌することでバランスを取っていますが、限度を超えてしまうとバランスが崩れ、胃もたれや胃痛、胃の病気を引き起こしてしまいます。自分の満腹量をある程度把握して、どんなときも腹八分目で抑えるように気を付けましょう。

                       

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