赤ワインの消費量が世界一であるフランス。フランス料理は高カロリーな料理になりますが、心臓系の病気の発症が少ないデータがあります。他国との違いは何か?赤ワインが関係しているかもしれないと注目され、赤ワインのポリフェノールが研究されるようになりました。
ポリフェノールの効果
ポリフェノールにはアンチエイジング効果があります。抗酸化作用が強いため、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える働きがあり、生活習慣病の予防になります。抗酸化作用とは:内臓や血管、皮膚などの老化を進行させる活性酸素を抑制する働き
ビタミンCやビタミンEにも強い抗酸化作用がありますが、ポリフェノールが持つ抗酸化作用には水に溶けやすい性質があり、比較的短時間で効果があります。しかし、長時間効果がないためこまめにポリフェノールを摂ることをおすすめします。
代表的なポリフェノール
全てのポリフェノールに共通する効果は活性酸素の害から細胞を守る効果があります。では有名なポリフェノールの効果を見ていきましょう。
カカオポリフェノール
血圧低下、脳の活性化、美容効果やアレルギー改善に期待。
チョコレート、ココア
アントシアニン
目の働きを高め疲れた目や視力の眼精疲労を回復。
ブルーベリー、ぶどうなど
カテキン
活性酸素が出来るのを防いだり、発生した活性酸素を消したりする働き。
緑茶、りんご、ブルーベルーなど
イソフラボン
女性ホルモンに近い働きがあり、更年期障害や骨粗しょう症の予防、女性の美と健康に。
大豆、豆乳、きな粉など
セサミン
コレステロール低下作用、血圧低下作用、脂質代謝改善作用、アルコール代謝促進作用、自律神経調節作用、疲労感改善作用などに期待。
ごま、ごま油など
ポリフェノールの摂り方
ポリフェノールを上手に摂るためにおさえておきたい3つの特徴があります。
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ほとんどの植物(食材)に含まれていること。
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摂取してから3~4時間ほどしか持続効果がないこと。
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ポリフェノールは熱に強く、加熱調理しても損失が少ないこと。
ポリフェノールは野菜や果物の種、皮などに多く含まれます。調理の際、捨てている部分ではないでしょうか?果物の皮はそのまま召し上がるように、またジャムにするなど工夫して食べるようにしてください。野菜は生野菜のまま食べるか野菜くずを残しておき、ベジブロス(野菜汁)にして調理に使うようにしてはどうでしょうか?
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