冷え性のメカニズムと改善する食べ物とは?

冷え性を改善したい

冷え性に困っている人、本当に多いですよね。女性になると約半分の方が冷え性だといいます。40代から徐々に増えていくそうです。ご存知ですか?体温が一度下がると免疫が約30%弱くなり、体が冷えることで癌になるということも報告されています。巷ではストレッチや運動で代謝を良くして熱を生産する方法、温かい食事をとり寒さをしのぐ方法、ストレスをへらすために喫煙、睡眠不足などを避けるなど、数多くの方法がネット上に沢山あります。それでも冷え性の人が減らないのはなぜでしょうか?どの方法も理論的には正しいのでしょうが今一つ結果が良くありません。

改善方法がない?

4タイプの冷え性に合わせた改善法 冷え性に万能な改善法はない

冷え性とは基本的に血流障害によるものです。私たちの体には隅々まで血管があり末端部分には毛細血管という6ミクロほどの血管が張り巡らされているのです。冷え性は毛細血管まで温かい血流が行きとどかなくなることで身体が冷えるわけです。つまり血流障害を解決する方法が冷え性の解決につながります。そこで問題なのは一般に血が濁る状態というのはいろいろな原因があるわけです。

ある人はストレスにより自律神経失調症を患い血管が凝縮してしまったり、ある人はバランスの偏った食事のために栄養不足で血液が濁ったり、喫煙による活性酸素の増加で毛細血管が損傷したり、本当に冷え性になる原因は様々です。

それでは一般に冷え性に効くといわれているネギやショウガなどの体を温めてくれる食材は原因の多様性関係なしに効果があるのでしょうか?そうではないですよね。一時的に体は温まりますが次の日にはまた冷え性に戻ります。これは運動による冷え性解消と同じですね。結局、冷え性に効く万能食材などは無く原因を突き止めてそれに合った食材を選ぶことがカギとなるのではないでしょうか?

冷え性になる原因、すなわち血流障害を起こしている原因は人によって様々です。また、冷え性には4つのタイプがありまして原因も変わってくるし改善法も変わってきます。もちろん運動や刺激のある食べ物で一時的に冷え性を軽減することはできますがそれは改善では有りません。明日にでも冷え性は戻ってきます。

4つのタイプの冷え性とその原因及び改善法を理解して食材を選ぶことをお勧めします。食事を通して完全に体質を変えてしまう、また食事を通して無理なく冷え性の原因を解決するということです。例えばストレスによる自律神経失調が冷え性の原因だと思える場合、ストレスに破壊されてしまうビタミンCを多くとるとか腸内環境の悪化による血流障害なら食物繊維をとるとか、原因によって対応できる食材が変わってくるのです。



あなたの冷え性はどのタイプ?

▼冷え性4つのタイプ

  • 1番目 四肢末端型といい、20代の痩せ型の女性に多く見られるもの

  • 2番目 下半身型で中高年の男女に多い

  • 3番目 内蔵型で中高年の女性、とくにポッチャリ型のひとに多い

  • 4番目 全身型でして高齢者に多く自覚症状がないまま体の機能が低下する。

タイプ別に様々な原因が考えられます。例えば内蔵型の場合腸内環境の悪化や栄養分の偏りが原因の可能性、四肢末端型の場合はダイエットなどによる栄養価の不足、下半身型の場合はストレス、喫煙、睡眠不足による自律神経の失調、全身型の場合は基礎代謝の低下。細かく分けるともっとあるのでしょうが原因によって対処法を変えて行きたいですね。



冷え性の原因を知ってから対処法を考える

毛細血管の血液の流れが悪くなる科学的な理由は血管が収縮してしまった場合、酸素を運ぶ赤血球が硬くなり毛細血管に入れなくなる場合、死んだ細胞やコレステロールなどによる血管の詰まり、活性酸素による血管への攻撃などがありますが最近ではこのような血流が行き届かなくなった血管のゴースト化、つまり毛細血管は存在するのだが血液がない状態になってしまうということも報告されています。

よく聞く改善法は運動により代謝を高め血液を押し流す方法なのですが若いうちなら可能かもしれませんがなかなか習慣化できるものではありませんし改善はされるかもしれませんが治療になっていません。
冷え性が起きる原因は人よって違うので自分に合った対処法を見つけて食事を通して改善していきたいものです。まず初めに自分の場合はどの原因で冷え性が出ているのかを考えてみることでしょう。

私の場合はこうしてこの文を書いているときすでに手先足先が冷たくなってきております。四肢末端型ですね。私の食生活はよく管理されていると自負しておりますが睡眠不足による自律神経の失調は否めない感があります。こういったときは睡眠のリズムを整えてくれるビタミンB12の豊富なサンマ、イワシ、シジミ、アサリの魚介類、牛乳、レバーなどイライラで不足しがちなビタミンB6を含むバナナ、レバー、卵黄、大豆などを補給したいですね。ストレスによる活性酸素を減らすには抗酸化作用のある緑黄野菜、柑橘系の果物でビタミンCをとることが重要です。

栄養のバランスが乱れがちな人はビタミン全般が不足している可能性があるので緑黄色野菜、必須アミノ酸が多い豆腐、納豆、乳製品、魚類なども取りたいですね。ビタミンを腸内で作ってくれる乳酸菌サプリメントもおすすめです。鉄分の補給も重要です。海藻類、ホウレンソウ、小魚でカルシウムやマグネシウム、マンガンをとりましょう。また赤血球を柔らかくして毛細血管に送り込むという方法もあります。青魚に含まれるEPAやDHAはオメガ3という脂肪酸が含まれていまして赤血球や血管の壁を柔軟にしてくれますので血流が毛細血管の隅々までいきわたるようになります。

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食事で対処

改善するための食材( どんな栄養を摂ればいいか )

自律神経による血管の収縮を疑っているかたはまずストレスを緩和してくれる食材をとりましょう。
具体的にはビタミンB群(豚肉、レバー、大豆など)やビタミンAとE(緑黄色野菜)。野菜の場合は煮汁に含まれるビタミンが重要なので煮汁も一緒に食べれるけんちん汁などがいいですね。またストレスのひどい方はビタミンC(柑橘類、ピーマン、ブロッコリーなど)、それとカルシウム(乳製品、ホウレンソウ)。ビタミンCは水溶性のため一日数回に分けて摂取する必要があるので果物やホウレンソウを食事の際には合わせて取りたいです。

腸の働きが弱くても血液の目ぐるみが悪くなるので食物繊維を多くとりましょう。ねばねばした納豆やオクラなどの水溶性食物繊維で腸内環境を整え海藻や野菜の難溶性食物繊維で快便を促し腸の働きを整えましょう。

ダイエット中で栄養価が不足しているため冷え性にお困りの方にも食物繊維はおすすめです。腸内細菌が食物繊維を分解し脂肪酸をつくりあなたにエネルギーを供給してくれます。原因がわからなくても血液自体をきれいに変えてくれるオメガ3脂肪酸(青魚)を摂取するのも効果が期待できます。魚は火を通すことでEPAが壊れてしまいますので刺身でいただくのがベストですね。

■まとめ

冷え性といっても原因が年齢や生活習慣によって変わってきます。自分に合った冷え性の改善策を選んでいきたいですね。冷え性に良いといわれる食材が多すぎますからね。海藻、豆類、豚肉、レバーは多くの原因に効果があるので迷ったときはおすすめします。

この記事の執筆者

  • 海野竜也(ウンノタツヤ)

    • 経歴
    • 韓国で修士課程、博士課程を取得後、アメリカで研究員をし、現在韓国の国立大学の准教授として腸内細菌の研究や抗生剤耐性菌の研究をしています。
    • 保有資格
    • 工学博士
    • コメント
    • 私たちの体は腸内にいる30~40兆もの細菌達とのコラボレーションで出来上がっています。腸内細菌は私たちのライフパートナーです。健康のカギは彼らの望むものを食べ、望む環境を与えることです。
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    • 腸内サイキニストうんたつ

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