食べて太る人と食べても太らない人

食べても太らない人・太る人の違いは腸内環境のバランスに関係が!!

一般に肥満は遺伝的なものが関係しているように思われていますが、本当にそうなのでしょうか?同じものを食べても太る人、太らない人がいるのはどうしてなのでしょう?今回はこのことについて腸内環境を通して考えてみます。

執筆者:海野 竜也

資 格:工学博士

ブログ:腸内サイキニストうんたつ

太りやすい体質の仕組み

太りやすい体質の仕組み

昔の人は「動物の肝を食べると肝臓の病気が治る」「目を食べると目がよくなる」などと考えたそうです。科学が発達した現代でもこのように考える人は少ないと思います。

肉に関してはなぜか今でも多くの人が「肉を食べる=太る」という風に考えています。最近ではケトジェニックダイエットなる脂肪を取ることによるダイエットが流行していますが、まだ一般的に浸透しているわけではありません。ケトジェニックダイエットは「痩せる」という点では合意を得られていますが健康に「悪そう、老化が早まる」など未知の部分があります。そもそも食べたものはいったい私たちの体の中でどのように変わって脂肪となるのでしょうか?

肉を食べたらその肉がおなかに移動するわけではありません。答えは「糖」です。
食べ物が消化され、そこから作られるブドウ糖が血液に渡されて体全体に運ばれます。この血糖は膵臓で作られたインシュリンというホルモンにより血液から体の細胞に渡されます。最初に筋肉細胞に渡されエネルギーとして「使われます」。次に脂肪細胞に渡されエネルギーとして「蓄えられます」。

筋肉の多い人が太りにくいのは糖が筋肉で優先的に使われるからです。また、筋肉が少なくても糖が血液に運ばれる量を減らせば肥満を予防できます。実はこの血液に渡される糖の量と腸内細菌の関係が最近明らかになりつつあります。同じものを食べても腸内環境の良し悪しにより血液に渡される糖の量が調節されるわけです。では、いったいどういう腸内環境を作ればよいのでしょうか?

太りにくい腸内環境とは

太りにくい腸内環境とは

食べたものは胃で粉々にされ、消化器官の酵素により分解されて小腸にて吸収されます。また残ったものが大腸にて細菌達に分解される仕組みなっています。大腸内の細菌たちの中には短鎖脂肪酸(酢酸、酪酸、プロピオン酸)を生産する菌が住んでおり、大腸内はこの短鎖脂肪酸で満たされています。腸内細菌の研究が深まるにつれ、腸内細菌が発する短鎖脂肪酸の役割が分かってきました。

例えば、酪酸が一番腸内に良い影響を与えることで知られているのですが、酪酸は大腸のエネルギーとして吸収され免疫系を強化したり、ミューカスを作り出したり悪い細菌から腸を保護したりと良い効果がたくさんあります。実は酪酸にはもう一つ、血糖値の上昇を抑制するという効果があります。つまり、同じものを食べても酪酸が多い腸内環境と少ない腸内環境では血液に運ばれる糖の量が違うというわけです。では腸内の酪酸を増やすにはどうしたらよいのでしょうか。

酪酸が作られる仕組み

乳酸菌とはその名の通り、乳酸を発生する細菌です。植物由来の乳酸菌は植物を分解し乳酸を発生します。腸内で発生された乳酸は実は酪酸産生菌の餌となります。酪酸産生菌の中には直接植物を分解できるものもいますが乳酸菌が作り出す乳酸の恩恵を受けて酪酸を作るケースがほとんどです。アカーマンシアという腸内細菌は腸内のミューカスを分解して腸細胞の周辺の乳酸菌や酪酸産生菌に栄養を渡します。

腸内で作られた酪酸が効率よく大腸に行き届くように大腸からフコースという栄養分が分泌され腸内細菌達を大腸細胞の周辺に引き寄せたりもします。乳酸菌や酪酸産生菌、ミューカスを分解するアカーマンシア、大腸から分泌されいるフコース、これらのコラボレーションにより効率よく酪酸が生産され大腸に吸収されるわけです。

腸内には他にもたくさんの菌が住んでいて、もちろん、まだ未知のコラボレーションがあることでしょう。重要なのは「この環境を維持することが腸内酪酸の吸収を維持すること」であることです。

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腸内環境を乱す原因

細菌の成長速度は環境や細菌の特徴によって違いはあります。その細菌にとって最適な環境であれば約30分から1時間で細胞が増えます。逆に望ましくない環境であれば簡単に死んでしまいます。

例えば腸内環境は弱酸性なのですが、少しでも中性になってしまうと悪玉菌が増え始めます。もちろんこの状態では酪酸や乳酸の生産は抑えられてしまいます。細菌たちにとってもう一つ好ましくない環境は餌となる物質が自然界に存在しないものの場合です。

植物性の油は微生物に摂って餌となりますが、それを加工したトランス脂肪などは微生物たちにとっては毒となります。人間の感覚でいうとプラスチックを食べさせられるのと同じではないでしょうか。

加工食品に細菌たちにとって害のあるものがどれだけ含まれているのかは日々明らかになりつつあります。加工食品はできるだけ「避ける」ことをお勧めします。また、研究室で細菌を消毒するのには何が使われているかご存知ですか?70%に薄めたエタノールです。つまり、アルコール(エタノール)は細菌を殺す力があるので過度な飲酒も腸内細菌達を抗生剤同様に殺しますので注意しましょう。

腸内環境を乱さない食事

腸内環境を乱さない食事

腸内環境が乱れていると血液に運ばれる糖の量が増えてしまうため腸内環境を乱すような食事を避けましょう。加工食品やアルコールは腸内細菌にとっては毒になるので、できるだけ控えましょう。また、白米やスポーツ飲料などは大腸に到着する前に小腸で糖として吸収されてしまうので大腸に関係なく血糖が上がってしまうので控えたいところです。
一善の白米は約17個分の角砂糖に匹敵する糖だといわれています。糖の吸収を抑えるためにも野菜、肉、白米の順序で食べてみてはいかがでしょうか。

太りにくいまとめ

太りにくいまとめ

腸内で酪酸を効率的に生産し吸収するには乳酸菌と食物繊維の両方の摂取を心がけましょう。また、最近では酪酸が含まれたサプリなどもあるのでお勧めします。ストレスや睡眠不足により腸の機能が低下してミューカスやフコースの生産が下がらないように生活習慣にも気を付けましょう。

                       

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