あなたの体型は大丈夫??肥満と糖尿病の関係!!

太り過ぎな女性

糖尿病にはいくつかの種類がありますが、一般的に私たちが糖尿病と言っているのは2型糖尿病のことで、糖尿病患者全体の90%以上を占めます。2型糖尿病は肥満が増え始める中高年40歳以降から発症することが多く、肥満と糖尿病には密接な関係があると言われています。
肥満が関係した糖尿病の場合、まずはやせることが大事と減量を進められます。しかし、なぜ糖尿病の人は減量をしなければならないのでしょうか。

肥満かどうかを判定するのにBMIという指標が用いられます。BMIは体重(kg)÷身長(m)2で計算され、BMI25以上で肥満と判定されます。肥満には皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満があります。皮下脂肪型肥満は脂肪が下半身お尻や太ももの皮膚の下にたまる肥満です。内蔵脂肪型肥満は脂肪がお腹の臓器の周りにたまる肥満です。このうち糖尿病と関係が深いのは内臓脂肪型肥満です。



糖尿病患者はやせるべき??その答えは脂肪細胞の働きにあり!?

一般的に脂肪細胞は余ったエネルギーを中性脂肪に変えて貯蓄していて、エネルギーが必要な時に分解して使われています。このように脂肪細胞は脂肪の貯蓄の役割を果たしているのですが、それだけではなく、アディポサイトカインと言われる生理活性物質(ホルモンのようなもの)を分泌し、代謝や生体機能に大きく影響していることが分かっています。

正常な脂肪細胞は善玉と言われる良い物質を分泌します。よく知られているのが、レプチンとアディポネクチンです。レプチンは食欲を抑え、エネルギー消費を増やす働きをし、肥満を防ぎます。アディポネクチンは血圧や中性脂肪をさげる、インスリンという血糖値を下げるホルモンの感受性を高める働きをし、糖尿病や動脈硬化を防ぎます。ところが内臓脂肪型肥満の場合、脂肪細胞の細胞の数は変わりませんが、そのサイズが肥大化します。肥大化した脂肪細胞からは悪玉と言われる悪い物質が分泌されます。
TNF-αやレジスチンと呼ばれる物質はインスリン抵抗性といってインスリンの効きを悪くする作用を増大させ、その結果血糖が上昇してしまいます。また脂肪細胞が肥大化すると先ほど述べた善玉のアディポネクチンの分泌も低下するためさらにインスリン抵抗性を増大させます。

このように肥満、特に内臓脂肪型肥満はそれ自体が糖尿病を引き起こしていると言えます。つまり肥満を解消しなければ、インスリン抵抗性は改善されず、糖尿病の治療も進まないのです。そのため、肥満が関係した糖尿病の場合は、まずやせることが大切であると減量を進められるのです。
糖尿病の初期では、体重を5kg減らすだけでもインスリン抵抗性が改善し、血糖コントロールも良くなるとも言われます。糖尿病の早い段階で食生活や運動習慣を見直し、肥満を改善することが糖尿病の治療には重要と言えるでしょう。

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この記事の執筆者

  • TOMOHIRO

    • 経歴
    • 大学卒業後、病院栄養士として献立作成や栄養管理業務を行う。食事は病気の予防に重要であるという思いがあり、健康保険組合にて特定保健指導に携わった経験もあり。現在は保育園栄養士として子供たちの食と健康について勉強中。
    • 保有資格
    • 管理栄養士
    • コメント
    • 「美味しく食べて健康に」どれだけ栄養があって健康的な食事であっても美味しくないと意味がない。美味しい食事は人を幸せにしてくれるもの。美味しく食べて、それが健康に繋がればいうことなし。

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